美味しく食べながら身体も喜ぶイラン風のシチュー

謹賀新年

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

年末年始は夏のニュージーランド

ホリデームードたっぷりの年の初めのニュージーランドです。

12月上旬から1月下旬まで学校の夏休み!外で過ごすのには本当に気持ちの良い季節です。そしてクリスマス年末年始もあるの、人が集まる機会は自然と増えます。

クリスマスでも年末年始でも、バーベキューは大人気です!私はおせち料理を作ることもなくなり、今はキウイ流(ニュージーランド流)でのんびりと過ごしています。

胃腸にやさしいお肉の調理方法

バーベキューは焦げた香りが美味しさの秘訣の野外料理。うま味がギュッと凝縮して、私も好きです。

ただ、お肉は焼くよりも煮込む調理方法の方が身体に消化吸収されやすくなり、胃腸への負担が減ります。たんぱく質や脂質をはじめとして、様々な栄養素がスープへ溶け出しているので、無駄なく効率的に身体に取り取り込むことができます。特に低温で長時間煮込んだスープは、うま味と栄養素の宝庫になります。

食後にお腹が張りやすい、胃もたれがしやすいといった方や虚弱体質の方にはお勧めの調理方法となります。

そして日本人の7割から8割が胃酸の分泌が少ないという調査結果も出ています。

今回のシチュー(煮込み料理)はスパイスとデーツと仕上げのクリームで、本格的な味を楽しんでいただきながら、身体を労わる滋養の高い料理になっています。

牧草飼育牛とは

しっかりとお肉を煮込み、豊かな栄養素を身体に取り入れたいとお考えであるのならば、原材料のお肉が「どのように生育した牛」なのか?考えて材料選びをされることをお勧めします。

私は、牧草を食べて健康的に育てられた自然な形で飼育されたお肉をお勧めしています。

牧草だけを餌として育てられた牛を牧草飼育牛と言います。

穀物などを餌として育てられた牛は雑穀飼育牛と言います。

牛が本来食べる餌は牧草です。
牧草を食べて育った牛は雑穀を食べて育った牛に比べると、成長は遅く小さめですが、それが自然の形なので健康に育ちます。栄養価を比べても、人間の健康維持に大切な「オメガ3脂肪酸」の含まれている量が多くなっています。


ニュージーランドでは、ほとんどの牛が牧草を餌として、ホルモン剤や抗生物質を投与されていない牛、牧草飼育牛と報告されています。

私が数年前から日常的に楽しんでいるスープは、この牧草飼育牛から作ります。餌の牧草が無農薬なので、じっくりと低温で煮込み骨の髄の栄養素まで安心して楽しむことができます。そのおかげか、家族全員(愛犬の花も)とても元気になりました。ボーンブロスの作り方については、またの機会にお話ししますね。

イラン風のシチュー

今回は牛肉とエキゾチックな香辛料とデーツ(ナツメヤシの実)を使った、イラン風のシチュー(煮込み料理)になっています。少し多めに作り、後日に頂くのも味がまろやかになりお勧めです。

炊飯器で調理

従来通り、お鍋を使い手順を踏んで調理することも出来ますが

今回は炊飯器にお任せして、火加減を気にせずに済む、効率的な調理する方法をご紹介します。

炊飯の際に水分が多いのは好ましくないので、最初に加える水分量は少なめになっています。

炊飯コースが終了後に、お湯を加えてスープの量を増やしてくださいね。

栄養価とうま味、そして価格を考慮する材料選び

野菜はその時の出盛り期の物を是非お使いください。

玉ねぎの代わりに、冬に甘みが増して美味しくなる「長ネギ」にされたり

青菜は、ほうれん草:小松菜:菜の花、またはインゲンなどでも大丈夫です。

 

イラン風のシチュー

所要時間

 1時間半~(作業時間30分)

材料

炊飯器10合炊き6人分 

(炊飯器5合炊きの場合はすべての材料を半量にする)

牛肉 400g

シナモン 小さじ1

パプリカの粉(辛くないもの)大さじ1

こしょう 適宜

デーツ ½カップ

赤ワイン 1カップ

にんにく 3かけ

生姜 みじん切り小さじ2

玉ねぎ 中2個 

トマト 400g

さつま芋 500g 

青菜(シルバービーツ:小松菜:ほうれん草など) ½把

塩こしょう 適宜

仕上げ用

サワークリーム(無糖ヨーグルト)

下準備

牛肉はフォークなどで穴をあけて筋切をしてから2センチ角に切る。
(この作業をすると炊飯器でも肉が柔らかく仕上がる。)

切った肉をパプリカ、シナモン、こしょう、デーツ、赤ワインと共に炊飯器の内釜に入れてマリネをする。

作り方

にんにくはみじん切り、玉ねぎとトマトはくし形に切り、さつま芋は煮崩れを防ぐために大きめの乱切りにする。(この作業の間に肉のマリネは継続中。)
*右皿の赤い野菜はさつま芋

青菜は塩ゆでして、食べやすい大きさに切る。

下準備した肉の上に、青菜とさつま芋以外の材料をのせて材料が隠れる位まで水をそそぐ。

2の上にさつま芋をのせて、普通コースで炊飯する。

炊飯コースが終了後に青菜とお湯を加えて好みのスープの量に調整してから、塩こしょうやパプリカで味を調える。

器に盛りつけて、完成!

お好みで、サワークリームや無糖のヨーグルトを添える。

作者紹介
 

丸山国子

ニュージーランド在住。アメリカの最先端の予防医学と自然療法を組み合わせ、健康習慣をサポートするカウンセラー・管理栄養士・ヘルスコーチ。

https://www.umamilife.net/

https://www.facebook.com/yesumamilife

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