Kia Ora!~こんにちは~
日本は寒い季節になりましたね。皆様、暖かくお過ごしでしょうか? 年末年始、胃腸の疲れを感じることはありませんか? そしてそんな時、リンゴを食べて調子が回復したという経験はありませんか?
”An apple a day keeps the Dr away. ”
一日一個のリンゴで医者知らず。
りんごが赤くなると医者が青くなる。
今回のテーマは、昔から医者を遠ざける果物として親しまれている「リンゴ」です。記事の最後に、とても簡単なリンゴのデザート、「アップル・ターンオーバー」と、グルテンフリーの「アップル・クランブル」の作り方を紹介していますので、どうぞ最後までご覧ください。
リンゴの豆知識
リンゴには糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、有機酸、ポリフェノールなどが含まれています。
砂糖の甘さと違い、リンゴの甘さは果糖による甘さ。そして食物繊維なども含まれているので身体への負担が少ないのです。
さらに皮や皮と果実の間には、ビタミンCや老廃物を排出しやすくしたり、腸内細菌の餌になる食物繊維が多く含まれています。中でもペクチンという食物繊維は、加熱することで活性率が増加するそうです。リンゴの皮は無農薬であれば無駄にはしたくないですね。
また、疲労回復を助ける有機酸(リンゴ酸とクエン酸)や、血管の老化を抑える抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれています。
さらには、眠気予防や集中力を高めるためにガムを噛む方法がありますが、丸ごとのリンゴをよく噛んで食べることでも同様の効果が期待できます。
この「医者知らず」のリンゴも他の食べ物同様に「薬も過ぎれば毒となる」ということで、適量を上手に日常生活に取り入れていきたいですね。
平安時代に、中国経由で小さくて酸っぱい和リンゴ(観賞用の物)が日本に紹介されたそうです。
その後、明治時代にアメリカ経由で西洋リンゴが紹介され、苦労を重ねながら明治末には輸出できるまでの収穫量が作られるようになり、現在に至ります。
日本におけるリンゴの旬は晩夏から冬。他の果物に比べて長期保存可能な特性に加え、流通の発達や保存方法の進歩で年間を通してリンゴは市場に出回っています。
日本産のリンゴの旬が終わると、季節が真逆のニュージーランドのリンゴの旬が始まります。日本が輸入するリンゴの産出国第1位は、実はニュージーランド。ということで、日本では年間を通して旬の美味しいリンゴが手に入りやすくなっているのです。
様々な品種がありますが、日本産のリンゴと比べると、小ぶりで甘酸っぱいものが一般的です。一番人気のリンゴをお店の人に伺うと、「Gala(ガーラ)」という、少し小ぶりで甘酸っぱい、歯ごたえがパリッとしている品種が人気だということです。
ニュージーランドのリンゴの食べ方、飲み方もさまざま!
こちらニュージーランドでは、日本のようにくるくるとリンゴの皮を剥いて(かつら剥き)くし形に切るということはまずしません(ただしニュージーランドでも中国系の方はこの剥き方をします)。
・皮を剥かず、くし形に切って食べる
・そのまま丸かじりする
・お弁当の一品として、リンゴを切らずに丸ごと1個持参する
・アップルソース(肉や魚料理の付け合わせ)
・焼き菓子
などが一般的な食べ方です。
ろ過していないリンゴ果汁でリンゴの沈殿物があります。
非加熱のアップルサイダーを保存していると、少しづつ発酵が進むので、シュワシュワとした気泡がのど越しの良いサイダーとなります。このサイダーを使ってドーナツを作っているリンゴ園もありました。
アップルサイダーにシナモン、ナツメグやクローブなどのスパイスを加えて温めたもので、香り高い飲み物です。
ここニュージーランドの冬はさほど寒くならないせいか、ホットアップルサイダーは一般的ではないようですが、寒い地域のアメリカやヨーロッパでは、ハロウィーン、感謝祭、クリスマス、そしてリンゴの花が咲く頃まで楽しめます。季節限定メニューとして販売しているカフェもあります。
リンゴを発酵させて作るお酒で、パブでも販売されています。
生きた酵母入りのリンゴ酢、酵母が入っていて沈殿物があります。私は朝の元気スイッチを入れるために、このお酢を活用しています。
リンゴから出るエチレンガスは、他の野菜の熟成を防いだり、逆に果物の熟成を助けてくれる作用もあるのです。
ジャガイモの入った袋にリンゴを入れると、ジャガイモから芽が出るのを防ぐ効果があります。
キウイフルーツ、バナナ、オレンジが未完熟の時に、リンゴと同じ場所で保存すると熟成を助ける効果もあるのです。
おふくろの味?リンゴを使った簡単なデザート
夫が里帰りの際に義母にリクエストするデザートをアレンジした、「アップル・ターンオーバー」と「アップルクランブル」をご紹介します。
両方のレシピともに共通のアップル・フィリング(※アップルパイの中身)のレシピになっています。
こちらは冷蔵庫で4~5日間は保存可能。思いついたときにデザートを短時間で作れます。2種類のデザートを同時に作るのも楽しいですよ。
アップル・ターンオーバー(Apple Turnover)
約50分(作業時間は15分くらい)
<フィリング用>
・リンゴ 小1~皮つき銀杏切り~
・レモン 半分 ~皮を下ろし、汁を絞る~
・バター 大さじ1
・ハチミツ(さとう) 大さじ2
・レーズン 大さじ2
・コーンスターチ(片栗粉)小さじ1/2 + 水 小さじ1
・シナモン 適宜
<パイ生地用>
・パイシート 1枚
・卵(牛乳)仕上げ用
オーブンを予熱で200℃まで温める。
鍋にリンゴ、レモン果汁、バター、ハチミツ、レーズンを入れて中火~弱火で煮る。リンゴが少し半生でもOK。シナモン、レモンの皮を加えてひと混ぜする。
水溶きコーンスターチ(片栗粉)を加えて混ぜ合わせる。
パイシートを4分の1に切り、オーブン板にパイシートを載せる。それぞれに、粗熱が取れたリンゴを載せて、パイシートを三角形に折り、その淵をフォークで閉じ合わせる。
最初に焼く方のパイシートの表面に卵液(牛乳)を塗りオーブンへ入れる。
表面がきつね色になるまで焼いてから、裏返す(15分くらい)。
反対の面にも卵液(牛乳)を塗り、表面がきつね色なるまで焼きあげる。
完成!
グルテンフリーで腸にやさしい♡
小さく作るアップルクランブル!
小さく作るアップルクランブル!
約50分(作業時間は15分くらい)
・フィリング(上記「アップル・ターンオーバー」のフィリング用材料を参照)
・クランブル(小麦粉、砂糖、バターなどを混ぜ合わせそぼろ状にした生地)
・オートミール 大さじ4
・アーモンドの粉 大さじ4
・溶かしバター(ココナッツオイル) 大さじ2
・シナモン 適宜
・塩 一つまみ
・擦り下ろしたレモンの皮 適宜
オプションで香ばしさをプラス!クルミやココナッツの擦りおろし(ココナッツファイン)をクランブルの上にのせて焼きます。
クランブルの材料をすべて合わせて混ぜ合わせる。ぽろぽろした感じで良い。
器にフィリングを入れて、その上にクランブルを載せる。
200℃のオーブンで、表面に少し焦げ色が付くまで焼く(15分くらい)。
完成!
作者紹介
丸山国子
ニュージーランド在住。アメリカの最先端の予防医学と自然療法を組み合わせ、健康習慣をサポートするカウンセラー・管理栄養士・ヘルスコーチ。
https://www.umamilife.net/